いま、のぞくじらの仕上げ作業彫り込みをしていて、
もっとも神経を使う所があります。
それは、穴・溝の大きさ、バランスとその断面。
全体のフォルムはもちろんですが、
材料の特性上ふたつと同じ形がありません。
いや、ないというより出来ないのです。
その理由は、おがくず粘土もくねんさんが「木」だから。
成形段階の乾燥で大きく収縮するもくねんさん。
それを粘土重ねづけをするごとに凹凸や肉厚の変化が起こり
それぞれが微妙に姿が違うのです。
自然の素材を愛するのだからこれはもう定め、運命を受け入れてます。
その上で、形ができたそれぞれの「のぞくじら」と向き合い
各々の姿から見えてくる目や口、臍(ほぞ)を彫り込んでいくのです。
失敗すれば「はい、それまで」
意外と真剣勝負の瞬間なんです。
今日は作業を始めて3か目。
なんとか6頭の「のぞくじら」が無事生まれました。
うち2頭は約束の方に納める予定です。
のぞくじらは10種。
あと四頭。と、「ゆらりんくじら せみ」も一緒に仕上げてます。
完成したらまたアップします。
では。




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